目指すはド派手な"お葬式"。ご機嫌な選択で人生に花マルを【株式会社Workaholic:三浦 大志】

人生の価値を、何で測ろう。

世に数多の人生幸福論があふれ、SNSにはそれっぽい名言が流れ、書店には著名人によるキャリアの自己啓発書が並ぶ。どれもが正解であり、そして正解ではない。生き方や働き方について、ありがたい言葉がびっしり書かれているが、自分の言葉でない以上それらはただの借り物に過ぎない。

結局のところ、自分の人生の価値を測るのは、自分の"物差し"なのだ。

それを教えてくれた男がいる。

三浦 大志32歳。バブル後の不景気に相次ぐ大企業の倒産、東日本大震災、コロナ禍といった激動の時代を生きる「ゆとり」最後の91世代。社会全体の"正解"が瓦解した世代にとって、自分の幸せを自分で定義し、人生の価値基準をつくり出すのは必然だったかもしれない。

人生最期の瞬間、自分の人生を振り返って花マルをつけられるか。揺れる30代。採点基準を持つ男の言葉から、そのヒントを探る。

株式会社Workaholic 取締役
三浦 大志

神奈川県横浜市出身。進学を機に関西へ移り、立命館大学文学部にて学ぶ。卒業後は三菱レイヨン株式会社(現:三菱ケミカル株式会社)で主にコーティング向けアクリルレジン事業のセールスマーケティングに従事し、国内外100社以上の顧客を担当。環境対応製品プロジェクトリーダーを務める。2020年にはプルデンシャル生命保険株式会社に転職し、個人向けライフプランニングと法人向けリスクマネジメントに従事。2021年~2023年度MDRT会員(世界TOP1%以内)。2022年よりマネージャーへ就任し営業所長を務める。2024年より株式会社Workaholic取締役に就任。大阪・野田にある「Bar 凸○」の経営にも参画。

自分の“ご機嫌"に従った選択

━━30代を節目に、これまでのキャリアを振り返ってみていかがですか?

三浦:自分にとって「ご機嫌な選択」を繰り返してきた結果が今だと思っています。これまでのキャリア選択もそうでした。

転職って、人生においてとても大きな選択じゃないですか。もしかしたら年収が下がったり、新しい環境で活躍できなかったり、世間一般で言う「失敗」をするかもしれない。でも、本当の失敗って「失敗をしないこと」なのかなと。僕は人生における体験の総量が少ないことの方が怖さを感じますね。

最初の転職は「自分の市場価値を上げたい」との思いが強く、3年半がむしゃらに働きました。大手企業からの転職はリスクだと捉える考え方もありますが、自分は前向きに選択しました。ある程度自分の力で生きている実感を得られたのはとても良い経験でした。

今回の転職は、「色んな挑戦ができそう」といったわくわくするような期待感があっての選択です。代表を含めメンバーと出会って話してみて、「この人たちとなら何でもできそうだな」と感じたんですよ。彼らの近くで学び、働き、新たな事業を仕掛けていく。そうした未来を直感的に感じて選んだので、今はとてもイキイキと働けています。

━━これまでさまざまな業界・業種を経験されていますが、そこはどう捉えていますか?

三浦:一社目が化学系、二社目は保険・金融系、そして三社目が人材系とBARなどの飲食系……。側から見れば何をしているのか、何がしたいのかわからないキャリアですよね。ただ、言語化は難しいのですが、自分の中では一本軸が通っていてブレている認識はないんです。

仕事って、あくまで人生をデザインする一つの手段じゃないですか。仕事を通してどういった自分で在りたいかが明確になっていれば、手段にこだわる必要はないのかなと。僕は自分自身がご機嫌であり続けることを大事にしているので、そこは全くブレていない。

昔はそこが曖昧でブレていた時期もありました。でも、仕事やプライベートを通してさまざまな人と出会い、たくさんの経験を積むことで、どんどん自分の価値判断の基準が定まってきました。

━━選択においては「ご機嫌」を大事にされているんですね。

三浦:ご機嫌ってめっちゃ大事じゃないですか。イライラや怒りなどの感情って、自分も周りも不健康にしますよね。職場に不機嫌そうな人がいたら周りの人たちの気分だって良くない。それが上司や上長となれば尚更です。部下や後輩は上の顔色をうかがって仕事をすることになって、誰にとっても良くない。

みんなが楽しい場をつくるためには、まず自分自身がご機嫌でないといけません。どういった状態が自分にとってご機嫌なのか、どういう選択がご機嫌な結果に結びつくのか。そうした直感をしっかり磨いて、大小問わず日々の選択をしています。

バランサーとして、「中庸」を大事に

━━同年代の中でも、三浦さんからは泰然自若とした雰囲気を感じます。

三浦:ありがとうございます。仕事を通してバランスを大事にしてきたから、だと思います。前職は個人意識が強いトップ営業マンがたくさんいて、自然と彼らの仲介役を担っていました。それぞれが魅力的で優秀なのですが、合う合わないの相性は当然あります。ある人とある人の仲が悪くて、支所内の空気がピリピリすることも多々ありました。その際、間に入って丸く収めるといったバランサー的な役割を担うことが多かったです。

大事にしていたのが、自分の意見を全面に出さないこと。相手が本当に困っていて、救いの言葉を求めている場合を除いて、自分の主観的な意見は極力出しません。事実を確認し、冷静に客観的に物事を見つめ、解決するように持っていくケースが多かったです。

━━なるほど。自分をあまり出しすぎない、ということですか。

三浦:ほとんど出しません。マネージャー職に就くと、チームの成果に対して責任を持つことになります。プレッシャーが発生しますし、部下や後輩に「こうして欲しい」と強く言いたくなるときもあります。でも、それって響かないんですよ。売れている営業マンを何人も見てきましたが、100人いれば100通りのやり方があるんです。「自分はこれで成功した」と伝えても、「それはあなただからうまくいったんでしょ」としかならない。

他人の成功例を真似て借り物の正攻法で挑んでも、そこに積み上げがないので長く続かないんです。結局、自分で考えて自分で掴んだ方法が一番強い。だから、アドバイスをする際は自分は一旦置いておいて、相手のやり方で、相手の価値観で解決できるようにどうするか、相手に寄り添って考えるようにしてきました。

━━そうした姿勢に救われたからも多いのではないでしょうか。

三浦:ありがたいことにそう言ってくださる方は多いです。前職で営業所長を務めていたときはダイレクトスカウトをしていたので、採用や転職といった人生の大きな転機に関わっていました。それぞれが持つポジティブな魅力を見つけ、適材適所を考えてマッチングを行う。「三浦さんのおかげで良い選択ができました」と言ってもらえたときは嬉しかったですね。

きっかけは何だって良いんです。でも、最終的に決めるのは自分。その背中を押し、本人が満足できる結果につながったのなら何よりです。

人生のゴールは「ド派手なお葬式」

━━今後の展望について教えてください。

三浦:これはまだ形にできていませんが、ゆくゆくは社会人教育を行いたいと思っています。以前機会をいただいて外部講師としてキャリアの授業を担当しました、その時に自分の話を聞いて感銘を受けたと言ってくださった方がいたんです。嬉しかったですね。自分の歩んできた人生や積み上げてきた経験が誰かの役に立ったときは。

最終的なゴールとしては、にぎやかでド派手なお葬式を目指しています。今までお世話になった人やGRANDSLAMで仲良くなった方をたくさん呼んで、バカでかいパーティをしたい。僕の保険金を使って盛大にやって欲しい。周りの人は魅力的な人が多いので、きっと皆さん仲良くなれるはずです。

ご機嫌な選択を重ね続け、人生最期を迎えた時、大切な人たちの笑顔に包まれて旅立てたら、僕は僕の人生に花マルをあげられると思います。

(文、写真:中野 広夢)

・株式会社Workaholic(HP)
https://workaholics.co.jp/

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この記事を書いた人

中野 広夢(Nakano Hiromu)