2020年の終わりに。

大阪で人材紹介とコワーキングスペースの経営をしています。とはいえ、経営とはまだまだ名ばかりで、四苦八苦右往左往しながら、仲間と共に前進する毎日です。

さて、本題。

2020年が終わろうとしている。年末のこのなんか物寂しい感じ、嫌いじゃない。この終末感というかなんというか。この世が終わる感覚すらある。この言葉にしにくい感じは毎年くる。けどどうだろう。数日後にはHappy New Yearとお祝いするのだ。人間とは不思議な生き物だ。

新型コロナウイルスの感染拡大により、思っていた2020年とは大きく離れた。でももともとそういう運命だったのかもしれない。思い描いた未来というのは簡単に手に入るものではない。手にはいったもの、手放したもの。必要だと思ったもの、必要ないんだとわかったもの。そんなことに気づいた方も多いのではないだろうか。

大事なことが何なのかを教えてもらえたような一年にもなった。

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人材紹介会社の"株式会社サードプレイス"を立ち上げて、もうすぐ2年になろうとしている。コロナの影響を直撃で受けて求人は4月5月は半分くらいになった。僕はリーマンショック、東日本大震災など未曾有の経済危機の時は人材業には関わっていなかったこともあり、ここまでの影響を受けるのだと改めて実感させられた。

ぶっちゃけた話、4月から8月まで売り上げもほぼゼロだった。それでも地道にやっていればなんとかなるかと考えていたし、その考えは今でも変わっていない。幸いにも、リスクヘッジしていたことが功を奏した。

10月からはたくさんの方の支えもあり、なんとか持ち直して、今に至る。今年はサードプレイスにとっては我慢の年になったのだが、得たものも大きい。マーケット拡大と、繋がりだ。

現在は10名近くのパートナーの皆さまとともに日々、キャリアのご相談や中途採用のご相談にのらせていただいている。年末の勢いをもってして、2021年は更なる攻勢をかけていこう。

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2019年10月にオープンしたGRANDSLAM。こちらも一年が無事に終わった。特に年初はイベント尽くしだった。

交流会、勉強会、講演会、ピッチイベントなどなど、様々な可能性に気づけたし、模索しつづけた。

中でも、1月、2月に開催した #ツイッターラボ  というイベントで確実に潮目が変わった。これまでもツイッターのイベントを開催してはいたものの何だか手応えはなかった。コミュニティにまで発展できていなかった。このツイッターラボを通じて、目指すべき新しいステージが見えたと言っても過言ではない。

そんな中、コロナウイルスが猛威をふるう。4月5月の緊急事態宣言。僕は何もできなかった。オンラインイベントを多数開催する施設や事業者さんが多い中、踏み切れなかった。正確に言うと、踏み切ったが続かなかった。理由はいくつかあるのだが、それまでオフラインイベントにのめりこんでいて、オンラインイベントの熱量についていけなかった。

もちろんいくつか開催もしたが、長続きせず結局自分発信で続けれてるものはない。そしてそれは今も続いている。自分の技量と熱量がついてこない。ここは自分が注力すべきところではない。だれか得意な方に任していればいいと思っている。

少し話は戻るが、4月1日には法人登記もした。すぐに緊急事態宣言発令となり、なかなか大変な船出となった。とはいえ、毎月のように固定席を借りていただくお客様が増えていった。コロナという状況の中、僕の中での一筋の光だった。新しく事業を始める方、活動拠点がキタエリアの方はもちろんのこと、Webでの発信やコミュニティを辿って参画してくださる方もいらっしゃる。嬉しい限りな出来事もたくさんあった。

ここでしか作ることのできないものは何なのかを考えることが多かった。《成長・共創・つながり》が生み出される場所として運営しているが本当にそうなのか。創業間もない自分たちができることは何か、立ち止まる時間にもなった。

正直いうと、2019年10月の創業当初描いた未来ではないかもしれないが、それ以上の景色が広がっていると思う。そして、この先守っていきたい景色だと強く思う。一人で突っ走ってしまうこともあるが、一人でできないことも、仲間がいればできることがあるということも改めて気付かされた。

僕らはまだまだ序章の序章。こらからも関わっていただいている皆様ととももに進んでいくのみ。

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大事なものって何なんだろうという命題にもどる。

僕の中で明確になったこと。家族・仲間、時間。健康(いのち)。この3つが大切だと明確になった。どれもお金で買えるものではない。

自分の積みかさねてきた繋がりと(家族・仲間)、どこに力をかけていくのか(時間は有限)、そしてその資本となる身体(健康)は常に良い状態でありたい。

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年末のテレビ番組を見てると辛かった一年でしたねと、口を揃えてたくさんの方が仰ってる。たしかにその部分が大きいことは否めない。どこにフォーカスするか、だと思う。良かったことも数えきれないほどある。

何より、価値観を揺さぶられた一年。

あなたにとって、大事なものとは?

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2020年、未曾有の疫病、そして経済危機にみまわれた日本。そして世界でみてもたくさんの方がお亡くなりになられたし、自分がそうなってもおかしくない世界になった。ワクチンができてもすぐに収まるかどうかなんて誰にもわからない。

2021年などもはや想定内に収まるようなことはなかなかないのではないかと思う。だが人は強い。その時々で考えや行動は変化し、柔軟に生きることができる生き物だ。

全うに、誠実に生きる。何より、自分の大切なもの、軸となり考えを今以上にぶらさず生きる。そんな1年になることを願う。

お読みいただきまして、ありがとうございました。


この記事を書いた人

吉永 亮(Yoshinaga Ryo)

1985年、兵庫県西宮市生まれ。立命館大学経済学部を卒業後、楽天グループ株式会社・株式会社ビズリーチ・株式会社ジェイエイシーリクルートメントと、IT・人材領域での経験を積み、2019年にコワーキング&イベントスペースを開業。 “成長・共創・つながり”が生まれるコワーキングスペースとしてコロナ禍真っ只中にOPEN。プロスポーツチームやスタジアムの在り方をコワーキングに転用し、”大阪でいちばん巻き込まれる場所”を作りつづけている。2024年のGRANDSLAMのスローガンは「ドラマチックコワーキング」。