あの頃の未来に僕らは立っているのかな。
2019年10月1日に、コワーキングスペースをOPENした。大阪福島駅から徒歩5分に存在するコワーキングスペースだ。
早いもので、あれから丸5か月が経った。「あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ」。そんな歌詞がふと頭をよぎった。
正直なところ、OPEN当初描いていたものとは、今もなお、ほど遠い存在でだ。もっともっと日々たくさんの方々が、GRANDSLAMを利用し、今日は誰と話そうか、なんてものを想像していた。
現実はそんな甘いものではなかった。僕はほぼ毎日GRANDSLAMをオフィス代わりに使っているのだが、孤独だ。孤独なんてもんじゃない、誰も来ない日が数日続くこともある。今でこそ、朝から数名の方にお越しいただけるようになったのだが、あの時の絶望感と言ったらなかった。やばいビジネスに手を出してしまった感すらあった。
僕の個人的なアポイントのお客様から、「こんな広い場所で一人でお仕事されているのですか?めちゃめちゃすごいですね!」なんて言われる言葉が、ある意味不安を助長させた。しかし、これは考え方次第。ここをどうしていくかの軸がブレ始めていた。
自分のやっている事業と、コーワキング事業をどうしても別々で考えてしまっていた。「採算を合わせるため」にコワーキングを始めたのではない。関わって下さる方、実際に足を運んでくださる方と「つながりを持ち、共創し、成長するため」にGRANDSLAMを作った。10月1日のレセプションパーティでもそんなことを話させてもらった。
今一度、そこに立ち返った。今まで繋がらせてもらった方々、足を運んでくださった方、少しでも僕らを知ってもらった方々を蔑ろにしていないか。僕らが提供できる価値を改めて考えさせられた時だった。
僕らが提供できるのは場所とつながり、そしてそれぞれの事業でお力になれるかどうか。そしてパラレルに働いていることが価値だと気づいた。先日、ボードメンバー入りしてくれた岩田 加奈美さんのツイートで改めて実感した。
@RZPK2019 のボードメンバーのみなさんがパラレルで様々な活動をしている点に、魅力を感じる。
パラレルで「成長・協創・つながり」を実践するメンバーの拠点としてRYO-ZAN-PAKがあって、
それを新たに実践していくコミュニティが生まれる。
これからの時代の働き方、チームの作り方が生まれる場所✨ https://t.co/kt63RftEH4— かなみん@パラレルコミュニティコーディネーター (@kanamin823) March 1, 2020
こちらのツイート、僕らが目指している世界観をまさに言語化してくれている。GRANDSLAMはワークスペースの顔を持ちながらも、関わって下さる方の拠点であり、交差点でありたい。
それぞれの仕事があって、それぞれの世界を生きている。でも、そんな中、何か行き詰まったり、人と会うことでブレークスルーできたり。何が起こるかわからないけど、その何かを起こる可能性が高い場所でありたい。
進化型コワーキングスペースとして産声をあげた5か月前の想いを忘れてはいけない。利他の精神を持ち、関わって下さる方々と共に創り上げていくいく。
今、ボードメンバー及び大学生インターンシップメンバー含めて、9名体制での運営になった。まだまだ志半ばだし、こんなもんではない。でもふと立ち止まってみる。運営メンバーの正田耕生さんのこのツイートも僕らの想いを表してくれている。
毎日多くの方と出会える事が本当に幸せです。
集まった仲間とイノベーションを起こしていく。
リアル版キングダムだ!
今日はLINE@、Twitter活用会でまた多くの人が集まります。
楽しみです! https://t.co/KnN9KDBEze— MASADA KOHKI 正田耕生@岡山が生んだ情熱の伝道師 (@kohkimasada) January 28, 2020
あの頃の未来に僕らは立っているのか。別に立ててなくていい。時代とともに、未来は刻一刻と変わっていく。今経っている未来を正解にしていけばいいのだから。(やっぱSMAPいいよなぁ。)
この記事を書いた人
吉永 亮(Yoshinaga Ryo)
1985年、兵庫県西宮市生まれ。立命館大学経済学部を卒業後、楽天グループ株式会社・株式会社ビズリーチ・株式会社ジェイエイシーリクルートメントと、IT・人材領域での経験を積み、2019年にコワーキング&イベントスペースを開業。 “成長・共創・つながり”が生まれるコワーキングスペースとしてコロナ禍真っ只中にOPEN。プロスポーツチームやスタジアムの在り方をコワーキングに転用し、”大阪でいちばん巻き込まれる場所”を作りつづけている。2024年のGRANDSLAMのスローガンは「ドラマチックコワーキング」。